ラベル 出版 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 出版 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2010年3月17日水曜日

パラダイムの転換

さんま  昔ね、うちの師匠(笑福亭松之助) から言われて、これは助かったなということがありまして。我々の弟子稼業というのは、掃除をさせられるじゃないですか。で、掃除をしていると師匠が、「そ れ、楽しいか」って言うんです。「いいえ」って答えると「そやろ」って。「そういうのが楽しいわけがない」と、おっしゃるんですね。

糸井  うん、うん。

さんま  そのときに、師匠に、「掃除はどうしたら楽しいか考えろ」って言われたんですけど、そこでしたねぇ。あの、掃除なんて、楽しくなるわけがないんですよ。 ところが、「楽しくなることを考えてることは楽しい」。っていうところにね、18歳のときに気づかせていただいたのが非常に助かりましたね。(中略)ふつ うの人は、「掃除は楽しくない」というところでやめてしまう人が多いんじゃないかと思うんですけど、楽しくないものをどうすれば楽しいか、ということを考 えていくと楽しいんです。

糸井  それを考えてるときは、もう、楽しいんですよね。(中略)それは、ハズレくじを引くどころか、ハズレくじを引いて、それをどう笑うかを考えてるわけですよね。

さんま  そうそうそう。そこにたどり着くことが、さっきの夢と現実の話じゃないけど、「入れ換える」ことなんですよ。

2008年10月16日木曜日

立川談志『赤めだか』 より




*あとから入門した弟弟子の志らくを、師匠の談志が何かにつけてほめ、著者(談春)が腐っていたときの話


翌日、談春(ボク)は談志(イエモト)と書斎で二人きりになった。突然談志(イエモト)が、
「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」
と云った。
「己 が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲 間がいれば更に自分は安定する。本来ならば相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬して いる方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩(やから)の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う」